弔電や供花、供物を手配する際は、しきたりやマナーを守り、速やかに、失礼のないように送るのが大切です。
社葬での弔電マナー
本来は、突然の訃報に際してすぐに弔問できない場合、または通夜・葬儀告別式に参列できない場合に、欠礼状の意味で弔電を打ちます。しかし、社葬では葬儀に参列できない場合には代理人を立てることが多く、どなたも参列をしないケースは皆無でしょう。社葬においては、弔電は欠礼状ではなく弔意の表し方のひとつとして定着しております。また、告別式において読み上げられることがありますので、欠かさずに手配したいものです。
※お別れの会では弔電を読み上げないケースも数多くあります。
弔電を打つ時期
通常は葬儀告別式の前日までに配達されるように手配します。密葬の情報を得た時点で後に社葬やお別れの会があることが明確な場合は、密葬に間に合うように打電します。訃報を知った時点で密葬が終わっていた場合は、後に社葬やお別れの会がある場合は、その時点で打電します。社葬やお別れの会がない場合は、会社の規定に従って判断します。
弔電の打ち方
弔電の宛先は喪主名とし喪家の自宅宛に打つのが一般的ですが、社葬や合同葬では多数の弔電が届く可能性があるため、ご遺族に煩雑な思いをさせないよう、式場や会社宛に送るのがいいでしょう。ダイヤル115による弔電の受付時間は午前8時から午後10時までとなっており、午前8時から午後7時までに打った弔電は当日中に配達されます。受付後2~3時間後に配達されるので、遅くても葬儀の1時間前には届くように手配します。期日指定電報というサービスがあり、配達日の三日前までに申し込めば、一通につき150円が値引きされます。
※最近はインターネット上で注文することも出来ます。
弔電の宛名、宛先
一般的に、弔電の宛名は喪主にしますが、喪主の名前がわからない時には「故●●●●様ご遺族様」と「故●●●●様ご遺族一同様」とします。
社葬の場合は、上記に加えて企業宛に「●●株式会社御中」とする場合もあります。
弔電の文中では、喪主と故人との続柄について、敬称を使って表すのがマナーです。
続柄を敬称であらわした記載例
- 父→ご尊父、お父上、お父様など
- 母→ご母堂、お母上、お母様など
- 夫→ご主人、ご夫君など
- 妻→奥様、ご令室、令夫人など
社葬での供花・供物マナー
会社関係の葬儀において供花を送ることはよくありますが、供物を送ることはほとんどありません。特別に断り書きがないようであれば、先方の意向を聞くことが大切です。社葬の案内状や死亡広告には、供花や供物を辞退する旨が示されていることがあります。先方が重要な取引先の場合、判断に迷うところですが、この場合は先方の意向に従い、供花・供物を贈るのは控えます。
供花を注文する際の留意点
先方より生花店の指定が無い場合、日頃利用している生花店に依頼することになると思います。会場スペースや供花の飾り付け、名札の掲示方法については、生花店が葬儀社や式場に確認してくれます。注文する際は「宛名」「送り主の会社名・役職・氏名」「届け先の式場」「届ける日時」を明確にします。間違いがないようにFAXやメールを使用することをお勧めします。