葬儀の手順

いざという時に公開しないためにも、 ご葬儀の手順を解説いたします。

葬儀の基本知識

寄付の時の注意点

最近、香典を寄付する人が増えています。
そして、それを理由に香典返しをしないことも多いようです。

しかし、寄付先によっては香典をいただいた方々の意思に反する場合もありますので、注意が必要です。

特に、故人が関係してなかったような団体への寄付は、慎重にするべきです。
寄付を行う先は、遺族の一人合点な所ではなく、社会的に認められた、 医療機関や社会福祉施設などにするとよいでしょう。

寄付した場合

香典を社会福祉施設に寄付する場合の手続きは、各市長町村の福祉課や社会福祉協議会などを窓口とします。

寄付金を渡すときに、香典返しを本来ならしなければいけない人の住所や名前を紙に書いて提出すると、その人たちに社会福祉協議会から、寄付金の通知についての挨拶状を送ってくれるところもあります。

故人の意思に従ったところへ寄付する方が、より故人の供養となるわけで、寄付の手続きの時に希望先を伝えるとよいでしょう。

なお、社会福祉協議会が挨拶状を発送した場合でも、忌明けの挨拶状に寄付したことと、そのお礼を書き添えておきます。

焼香

作法は各宗派により異なり、またお寺によってはそれぞれの決まりや伝えがあります。
一般的に焼香の回数にこだわらないのが、天台宗・臨済宗・浄土宗。三回とされるのは、真言宗 ・日蓮宗。 浄土真宗では本願寺派(西)が一回、大谷派(東)が二回。曹洞宗は一回で添え香一回とされています。
本来は焼香の一回ずつに意味があるようですが、全ての宗旨宗派に通ずることは心を込めて行う、ということです。
次に作法(動作)の事ですが、焼香するには、左手に数珠を持ち、右手の親指と人差指で香をつまみ、 そのままこれを仰向けにし、左のたなごころで受け、うやうやしく戴き、おもむろに薫じ ます。(浄土真宗は戴くことはしない)

献花

キリスト教式または無宗教式の葬儀では、告別の行事として仏式の焼香や神式の玉串奉奠に代わるものとして、 花一輪を捧げることが行われます。

玉串奉奠

神式の葬儀では、仏式の焼香に代わるものとして、玉串奉奠(榊の枝に紙垂(シデ)をつけたもの)を捧げます。 身や心を払い清めて神に対するという意味があります。玉串を奉奠してから二拝ニ拍 手一拝するのが、 葬儀に限らず神式祭典の場合の通例になっています。

挨拶回り

葬儀後、特にお世話になった方々や主だった会葬者にお礼に伺います。
隣近所や寺院・神社・教会及び喪主の勤務先関係には出来るだけ早い機会に御礼に伺います。
挨拶回り(葬儀委員長、近所、寺院関係、故人喪主の勤務先)は喪主様が行く事が一般的ですが、関係先が多い場合は、遺族で分担して回ります。
あいさつ回りの時の服装は喪服か、それに準じた地味な装いにします。

勤務先での手続き

勤務先での手続き

  • 勤務先へのあいさつ回りの際、または出来るだけ早い機会に、勤務先での故人の遺品を整理します。
  • 故人の勤務先を訪問する時はあらかじめ電話で了承を得て、社内に残された私物の引き上げとともに、退職の手続き等もあわせて行えるようにします。
  • 公的な書類や鍵、バッジ、健康保険証、社員証など勤務先から支給されたものは返却します。
  • 仕事関係の資料等を自宅に持ち帰っていた場合についても同様です。
  • 精算する費用があれば確認し、処理します。
  • 私物があれば勤務先に確認の上、引き取ります。
  • 勤務先でのチェックリスト

返却するもの

1.社員証
2.健康保険証
3.鍵、バッジ
4.公的書類

確認する事項

1.死亡届
2.死亡退職金
3.最終給与
4.社内預金
5.扶養控除異動申告書
6.雇用保険の喪失届
7.健康保険の葬儀費埋葬料
8.団体生命保険

お悔やみ

御霊前
(ごれいぜん)
仏式
神式
キリスト教式
霊前に金品を供える時に用います。
御香典(香奠)
(おこうでん)
仏式 霊前に香の代わりに供える
御仏前
(ごぶつぜん)
仏式 四十九日後仏前に供える。 (浄土真宗では通夜からご仏前)
御玉串料
(おんたまぐしりょう)
神式 霊前にささげる金包みのほか、一般的な 神事でも用います。
御花料
(おはなりょう)
キリスト教式 キリスト教の弔事の金包みで、カトリック・プロテスタントともに一般的に使います。 他に 「御花輪(環)料」「御自花料」「弔慰料」 。

お礼

御布施
(おふせ)
仏式 お寺や僧侶への礼金に用います。枕経・通夜・葬儀の読経・戒名などの御礼などに用います。
御車代
(おくるまだい)
仏式
神式
キリスト教式
僧侶・神職・神父・牧師へのお足代として渡す金包みに用います。
御膳料
(おぜんりょう)
仏式 僧侶が飲食の接待を辞退した場合に渡す金包みに用います。

(こころざし)
仏式
神式
キリスト教式
葬儀全般でお世話になった人(世話役・火葬場の人・運転手など)への礼金に用います。
祭祀料
(さいしりょう)
神式 神職への礼金に用います。
献金
(けんきん)
キリスト教式 葬儀・追悼ミサ・記念式など教会の礼金に用います。
故人の人生の最後を飾る厳粛な葬儀での挨拶は、ことに慎重でなければなりません。
死を悼む心と生前のその人の徳をたたえ、冥福を祈る気持ちを込め、 さらにはご参列者への心情を思いやって、悲しみと慰めの気持ちを素直な言葉で表わすことです。
故人への想いを参列者一同で共有することできれば、それはとてもすばらしいひと時になると思われます。

告別式の喪主挨拶

  1. 「親族一同に代わりまして、ひとことお礼のご挨拶を申し上げます。本日はご多忙中にもかかわらず、大勢の皆様にご参列いただきまして、ありがとうございます。」
  2. 「本日は、ご多忙中にもかかわらず、ご参列を賜り、心より感謝を申し上げます。 故人は、あまりにも急な亡くなり方ですが、よき先輩、知友に恵まれた生涯を過ごしたのではないかと、今では私共は思っています。 どうぞ今後とも、私共遺族にも、故人同様にご厚誼を賜りますようお願い申し上げます。 本日は有難うございました。」
  3. 「遺族を代表致しまして、ひと言お礼の言葉を申し述べさせていただきます。 本日は、かくも盛大且つ厳粛なる社葬を執り行なっていただきまして、株式会社○○の社長をはじめ、関係者の方々に対しまして、厚くお礼申し上げます。 故人も、せん下(泉下)でさぞ感謝致していることと存じます。 かえりみますれば、故人は会社と共に歩んでまいりましたが、志半ばにしてお世話になりました皆様に、ご恩返しの出来ぬまま他界致しました事は、本人もさぞ残念であった事と推察いたしておる次第でございます。 残されました私共、力を合わせて精一杯生きていく所存でございますので、何卒故人の生前同様、ご指導、ご厚誼を賜りますよう、伏してお願い申し上げます。 最後になりますが、株式会社○○の益々のご発展と皆々様の末永いご健康を祈念致しまして、ご挨拶とさせていただきます。 本日は誠にありがとうございました。」

出棺の挨拶

  1. 「本日はお忙しい中を会葬下さいまして誠に有難うございました。このように大勢の方々にお見送りいただき、感謝にたえません。遺された私どもは未熟者ばか りですが、故人の意思に沿って一生懸命努めて参る所存でございます。今後とも故人同様、よろしくご指導ご鞭撻賜りますようお願い申し上げてご挨拶にかえさ せていただきます。」
  2. 「出棺に先立ち、ひと言ご挨拶申し上げます。本日は皆様ご多忙中にもかかわりませずご会葬、ご焼香を賜り、おかげさまで葬儀告別式もとどこおりなく終える ことが出来ました。生前中は一方ならぬご厚誼にあずかり、最後のお見送りまで頂き、故人もさぞかし皆様のご厚情を感謝していることと存じます。今後とも私ども遺族に、亡き父同様、生前と変わりないご指導、ご厚誼を賜りますようお願い申し上げます。有難うございました。」
  3. 「遺族を代表致しまして、皆様にひとこと、ご挨拶申し上げます。 本日は、ご多忙中にもかかわらず、ご会葬をいただき、又最後のお見送りまで賜りまして、誠にありがとうございます。また、本日の告別式もかくも盛大に営むことが出来ましたのも、ひとえに、皆様のお力添えによるものと、お礼の言葉もございません。はなはだ簡単ではございますが、ご挨拶をさせて頂きました。 お見送りありがとうございました。」

精進落しの挨拶(初七日)

  1. 「本日は亡き父の葬儀に大変お世話になりありがとうございました。 皆様のお力添えにより無事葬儀を終えることが出来ました。 ささやかではございますが精進落しの膳を用意致しましたので、 しばらくおくつろぎ頂ければと存じます。本日はありがとうございました。」
  2. 「ひとこと、ご挨拶申し上げます。 葬儀中は、ご多忙にもかかわりませず、皆様のお力添えを賜り滞りなく葬儀を済ませることが出来まして、誠にありがとうございました。 心からお礼申し上げます。 これより粗餐をご用意いたしましたので、 どうぞごゆっくりおくつろぎくださいますようお願い致します。 ありがとうございました。」
  3. 「ひとこと、ご挨拶申し上げます。 一昨日永眠以来、昨日の通夜、本日の葬儀、告別式そして只今の初七日と、皆様にはお忙しい中長時間に亘ってお付き合いを頂きまして、誠にありがとうございました。 お蔭様をもちまして、葬儀を無事相済ませる事ができましたこと、改めて厚く感謝申し上げる次第でございます。 にぎやかな事の好きだった父でございますので、何もございませんがお時間の許す限り、ごゆっくりと父の想い出などご歓談いただきますれば幸いに存じます。 本日は誠にありがとうございました。」

献盃挨拶例

  1. 「ご指名を頂きました○○です。
    (個人との関係及びエピソード等を話したりします)
    故人のご冥福をお祈りしましてご唱和下さい・・・・・・献盃」

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